仮設国際会議 in JAPAN
2016年10月18日 東京・中央区の建設国保会館にて120名が集い、足場・型枠支保工の第3回仮設国際会議が執り行われました。この国際会議は、日本、米国、中国、ドイツの4か国の持ち回りで、今回は日本での開催となりました。開催にあたっては全国仮設安全事業協同組合(ACCESS)の青年部が実行委員となり、ACCESS青年部会長で弊社代表取締役の小岸 昭義が実行委員長として、仮設国際会議の進行を仰せつかりました。 冒頭、実行委員長の小岸から、仮設・型枠の安全は建設職人の命を守る重要な役割を果たしていること、最近日本では建設職人の安全と地位向上をはかるための「建設職人基本法」が議員立法による制定に動いていることなどが紹介されました。 京都大学教授で工学博士の古阪秀三先生からは、仮設国際会議経過報告として「仮設国際会議の意義と日本参加の経緯」の講演があり、仮設国際会議に期待することとして、参加各国で認識し解決いただきたいとする6つの問題提起がされました。 1.建設プロジェクトごとに、安全にはいろいろな問題がある 2.国が違えば安全に対する認識に差がある 3.安全第一、品質第一、工期第一、何を優先するか 4.安全に関する問題は共有することができるか 5.安全は誰の責任か 6.生産性向上 vs 安全対策 当仮設国際会議の総合司会でもある、東尾正アクセス専務理事から「日本における仮設安全の歩み」についての報告後、各国の代表者による足場型枠に関するプレゼンテーションが行われました。 閉会後のコミュニケ協議では各国代表(日本:小岸委員長、小野副委員長、東尾専務理事 米国:Frank Frietsch, Granville Loar 中国:Miao Changjiang, Yang Qiuli 独国:Christoph Motzko, Martin Hemberger )による、今後の組織の在り方、組織運営課題等が協議されました。レセプションでは各国代表による調印式が行われ、1.第4回 仮設国際会議は、2017年秋 アメリカ合衆国にて開催 2. モツコ教授(ドイツ)主導のもと「コラボレーション システム」を強化し、強固な組織作りをしていく 3.この目的を達成するため、我々は各国の責任者として行動し、窓口担当者をできるだけ早く任命する。さらに、4か国のコミュニケーションツールとして、統一メーリングシステムを構築することとし、各国の担当責任者を速やかに任命することを確認、調印して、第3回仮設国際会議は無事閉幕しました。